長らく探していた五弦のアコースティックバイオリン。ビオラのC線(低弦)がついているエレキは世の中にたくさんあるものの、生楽器ではそうそうない。1年程前から本気で捜索を開始、それでも東欧製の五弦バイオリンは結構みつかった。が、なかなか鳴りがいいものが無い。バイオリンの小さなボディではビオラのC線が響かない。。
懲りずにネットでふらふら捜索していると、オランダ製の古い「五弦ビオラ」なるものを発見、初めて観た。お店の場所も横浜だったので即出向いてみた。
100年前の古い楽器だけど、ペグやブリッジがぼろぼろ、ボディはしっかりしているのだけど鳴りがいまひとつ。聴いてみるとベルリンの骨董品店で購入してから調整に出してないとのこと。この状態だと、楽器の質が把握できないので値段も納得できないと話すと店主は納得してくれて調整後にまた試奏してほしいと言ってくれた。
それから数ヶ月して調整できたとのメール、やっとお店にいけたのは四月の中頃。
弾いてみるとまあ、低音よく鳴る事!ペグ、魂柱、ブリッジも調整してくれていて楽器として見違えるほど元気になっていた。15分ほど弾き込んでみて体にもしっくり馴染んできたので購入を決心。楽器を抱えて帰るときの高揚感押さえきれず近いひとに電話しまくってしまった。。
さっそくオオルタイチバンドのリハで使用、コントラバスと混じる事!バイオリンではあり得なかったアンサンブルが可能になった。前野健太さんのライブでも使ってみたけど、これまた使い勝手最高だった。声の下にもいけるし、バイオリンの高音も出せるし。
先週のミトミ氏録音でもビオラ大活躍だった。古いマイクとの相性もよく、ロイヤー、ソニーの37はとくにおもしろかった。録音ではさすがにバイオリン高音域は鳴りがわるく、今までのバイオリンを使用したけど、持ち替えのときの違和感がはんぱない、バイオリンがちっちゃく感じて自分が巨漢になった感覚だった。二重あごの中にバイオリンが埋もれているような。。。
ともかく、ライブだけでなく録音でも活躍しそうなこの五弦ビオラ。ほんと出会えてよかった。いままで使っていたバイオリンは録音や生演奏の機会に専念してもらって、五弦ビオラはライブや悪環境下での使用でもどんどん活躍してもらおう、アムス生まれの101歳。
6/3、下北沢leteでコントラバスの千葉広樹氏とのデュオでもビオラ使います。コンバスとどう混じってくれるかが楽しみっ。
オマケ、かっぱ天国行って来ました。